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雲取山での友人の死

.19 2010 日記 comment(9) trackback(0)
ブログで友人の死について書くべきかしばらく悩んだが、彼への思いとして少し書きとどめておきたい。



僕が田舎から帰京した翌日、1本の電話が鳴った。「旅温泉飲み仲間」Nさんからの

仲間のひとりOさんの突然の死の知らせであった。

つい2週間ほど前の6月3日には、Oさんから田舎に滞在中の僕に電話があったばかり。

「○○さんは、忙しいんですよね~」といつもの口癖で、遠慮がちに話す。

実は、その少し前(ゴールデンウイークのある日)我が家で会ったその別れ際に、

「近いうちに高尾山に軽い山歩きしよう、どこから登るかの道など調べて連絡する」

と約束したばかり。その後なかなか返事がないなあと家内と話していた。

そうこうしているうちに、所用で僕たちは田舎の母を見に2週間ほど帰ることになった。

そして、田舎への先の電話だ。多分、高尾山への誘いだったのだろう。

この雲取山での遭難の前の週には、高尾山に登ったと遺族から聞いたので、

やはりあの電話は高尾山への誘いであった。




昨夕は通夜、残りの旅仲間4人で行った。

そこには雲取山荘前で撮った彼の遺影となる写真が飾られていた。

いつもの穏やかな、それこそ満足そうな姿で山荘前に立っている。

その元気な写真撮影(午後2時過ぎ)後、たった2時間後の遭難死だ、信じられない。

残された手書きのメモには、(車を置いた)日原から雲取山に登る周回ルートの各所通過時間が記されており、

山荘からの帰路の最後のメモには、「4:00大ダワ」とあった。

ネット()の写真125で「大ダワ」と分岐道案内のあるところか?

その大ダワを過ぎたところで遭難、土砂崩れ現場での20m下の沢への滑落という。(事故現場の正確な位置は地図に遺族が赤○で書き込んであった)。



ネットで見ると「大ダワ」からの下り道(大ダワ林道ー長沢谷)は随分と土砂崩れも多い危険な登山道のようだ( 、)。

いつもの彼の歩きを見ていると、非常にゆっくりした歩調の慎重派だし、

加えて、高校のインターハイ(登山)にも出たともいうから山行はもう50年の経験なのだが。




残された彼の山の本には、たくさんの付箋が貼り付けてあった。ほぼ完全に自由の身になった昨今、

あちこちの山に登りたかった様子が伺える。

残りの人生を登り急いでいたのだろうか。

「単独行は危険だから」「これからは軽い散歩のような山へ行こう」などと話しあっていた矢先だから、

誠に残念だ。予定の立たない他の人との登山なんか、待ちきれなかったのだろうか・・・。



自由闊達な人生を歩んでいた彼からは、僕は多くのことを学ばせてもらった。ありがとう。

それにしても早すぎる死、惜しい友人をまたしても失ってしまった(合掌)。





e0136962_19441083.jpg

僕は行ったことがないのですが、「大ダワ林道ー長沢谷」ってこんなところなんでしょうか?
ココから引用、故人の遭難現場とは関係ありません)



東京消防庁<奥多摩消防署>から引用↓
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-okutama/sangaku/detail/n_2010.html#h220613

平成22年6月12日(日)頃(推定) 単独行の男性、沢に滑落

6月13日、雲取山荘スタッフ2名が大ダワ登山道を下山、11時過ぎに崩落個所を回避して下ったところ、大雲取谷の沢に人が倒れているのを発見しました。近寄って声をかけましたが、返事がないためそのまま下山し、日原駐在所に駆けつけて事故を知らせました。
奥多摩山岳救助隊は、大ダワの登山道入口で先行していた青梅警察山岳救助隊と合流し、発見者情報を入手し入山しました。入山後40分で沢に到着。傷者の容態観察後、約50m上流のホイスト可能地点まで搬送、救助ヘリゆりかもめに収容し、病院に搬送しましたが、残念ながら死亡を確認しました。
現場の大雲取谷はV谷のため、ホイスト時のダウンウォッシュ(ヘリから吹き付ける下方気流)
が猛烈で、細木は折れ、40センチ大の岩石が揺らぐほどでした。
滑落した男性は、状況から発見者と同じく通行不能の大ダワを下り、崩落個所を巻いて沢近くまで下ったところで滑落した模様です。
登山道は絶え間なく変化しており、事前に通行状況を確認すること。また、道標の情報を無視することは大きなリスクを背負うことになります。


小幡さん事故死image13



(後日追記 6/27)SUGI_SI様からいただいた情報(http://sugisi.exblog.jp/10029070/)
奥多摩消防署の崩落現場写真を↓に追記しました。

2010/06/13 日原大ダワ登山道の崩落状況(ここから滑落したものと思われる)
image6崩落状況
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SUGISI
 簡潔なコメントを頂き、気にはなっておりましてtwitter等で6/12の大ダワの件を知りこのことだろうかと察しましてお邪魔しました。
 引用元として大ダワについてご説明が必要かと思いコメントさせていただきます。
 まず、お悔やみを申しあげます。
 大ダワ林道は東日原-日原林道-長沢谷-大ダワ林道-大ダワ(三峰からと合流)-雲取山荘、に位置します。登山道はしっかりありますが出会うハイカーは稀です。長沢谷は日原林道の終点でここまで車両が入ってこれる為キャンプする人、沢をする人は結構います。しかし雲取山荘を目指す人はかなり少ないと思います。行くなら鴨沢からがメインとなるでしょう。こちらのルートは大ダワ手前まで急斜面の中腹の狭い道を川を眼下に見ながら行くのと、4~5箇所小さな谷が登山道と交差し上部から水が流れていて頻繁に崩れているのが特徴です。通れなくはないのですが概ね道自体が狭く大雨の影響を受けやすいです。雰囲気は石尾根経由とは違って非常に野趣に富むところで自然を純粋に楽しむにはとても良いところです。
 
 どのようなところかご想像つきますでしょうか?私自身とても気に入っているルートであり登山道の復旧が非常に待ち遠しい中、このようなことになってしまわれた事に残念に思いますし、雲取山荘のHPで通行不可が促されていますが、絶対に通行出来ないような対策がされていればと悔やまれます。

 故人のご冥福をお祈りいたします。
2010.06.22 00:47
SUGISI
大ダワ林道の画像を私のHPで紹介しています。
http://outdoor.geocities.jp/sugisinosu/yama/yama2009/2009.09.21-22.html
2010.06.22 00:53
晴耕雨読びと
詳しいコメントありがとうございます。これで故人の事故死がどのようなものか察しがつきます。

日原からの登山口には、大ダワルートは前日の雨で、土砂崩れの注意書きがあったそうで、そのため登りは別のルートにしたようです。遺品の登山の本に記入されてたのは、これ(http://sizenha.net/repo/49/#outputComMenuBar)と同じ周回ルートだったと思います。帰りはなぜかその危険を知りつつ大ダワ林道をとったようです。

遺品によると、雲取山荘前写真とそのメモが午後2時~2時半だったとあり、帰りのルートとして、暗くなるのを急いだためか、あるいはいつもの冒険好きが高じて(奥さんがそう言ってました)か、どちらか分かりませんが、大ダワルートを取ったようです。

インターネット検索でもそのルートで団体登山の女の方が滑落死したとありますので、とても危険なルートなんですね。

5,6mほど滑り落ちて、20mくらい垂直に落ちたということですので、即死に近かったときいてます。河原には丸い石がごろごろだったそうです。写真の砂のような土砂と一緒では、止まりようがないですね、

故人は本当に慎重派だったのに、残念でなりません。僕も山はこれからもっと行きたいと思っていましたが、怖くなりました。SUGISI様もくれぐれもお気をつけてください。

PS:詳細な事故現場の奥多摩消防署の報告が見つかりましたので、追加しておきました。
2010.06.26 20:57
晴耕雨読びと
SUGISI様、
改めて、貴HPを詳しく拝見させていただきました。雲取山からのすばらしいお写真を見て、友人も時刻は違いますが、こうした景色を堪能したのだろうなあ、と感慨深いものがあります。

ところで、貴HPの大ダワ林道下り(7/22)の写真集にあります、「AM 08:37 崩壊地 A地点」と「AM 08:40」(沢への巻き道?)の2枚の写真と、奥多摩消防署の現場写真/記事とあわせて考えると、このあたりで事故にあったと思うのですが。もし現場の状況など、ご存知でしたらなんでも結構ですのでご教示くだされば、幸いです。
2010.06.27 06:17
SUGISI
地図を見ると大雲取谷は大ダワ―長沢谷間の谷を指すと思いますが、「07:55・08:10」のような小さな流れが4~5箇所登山道を横切り、「08:40」の大雲取谷の流れに合流します(巻き道ではありません。大ダワ―長沢谷間は一本道です)。その流れを眼下に見ながら狭い道を行くことになります。大ダワ―長沢谷間はこのような景色が下りで2時間程度続く単調な道ですので奥多摩消防署の画像からでは現場を特定できませんが、「救助隊は、大ダワの登山道入口~入山しました。入山後40分で沢に到着。」とありますから、長沢谷からの入山とすると飽くまでも推測ですが崩壊地Aの辺りだと思われます。

無用な心配かもしれませんが、現場を訪れることはお勧めできません。

山との楽しく長いお付き合いを願っております。
2010.06.27 10:41
晴耕雨読びと
SUGISI様、
早速のご教示ありがとうございます。大変参考になります。それにご忠告感謝いたします。
こうした山も行きたいのは山々ですが、私たち仲間もこういう険しい登山にはもう向かない歳になりましたので、野山などのハイキング程度でお茶を濁したいと思います。
SUGISI様も、くれぐれもお気をつけて、山々を楽しんでください。ご健勝をお祈りいたしております。
2010.06.27 13:41
hikaru
晴耕雨読びと様 はじめまして。

この記事を見つけ、コメントさせて頂くか悩みました。
しかし、実際に現場を通過した者として、コメントさせて頂くことをお許し下さい。

そしてお悔やみ申し上げます。


事故のちょうど1ヶ月前、まさにその現場を通過致しました。
写真も何枚かあるのですが・・・。

大ダワ登山道入口には登路・下路どちらにも通行止めのロープが張られていました。
私は雲取山を目指し、登りに大ダワを選択。
崩壊現場まで行って判断しようと思い、ロープを跨いで入山しました。

途中、男性2人組の登山者に遭遇し、「ザイルワークが出来ないと超えられない」 との忠告を頂きました。

さらに進み、崩壊現場にもロープが張られていました。
忠告通り、砂の急斜面になっており、そのまま進むのは不可能と判断しました。
地形図を見て少し戻ってから小尾根を直登して、崩壊現場の最上部からトラバースして先の方に超えました。 木の根にしがみ付いてやっと超えられたという次第です。

ご友人の方はそのまま通過を試みたのではないかと思います。
あの急斜面に砂地では、相当の緊張を強いられたはずです。

私はこの事故について後日、奥多摩の山中で救助隊と思われる方々に教えて頂き驚きを隠せませんでした。

大ダワはまだ復旧していない様です。
軽々しく言ってはいけませんが、崩壊箇所までは難なく行ける事と思います。
いつか親しくされていたご友人の最期の場所へ、お花を置きに行ってあげて下さい。


私も、山で友人を亡くした1人です。


2010.08.03 01:16
晴耕雨読びと
hikaru様、
コメントありがたく拝見させていただきました。
Blogの管理が悪く、今日までこの貴重なコメントがあったことに気づきませんでした。お礼がおそくなり大変失礼しました。お許しください。

コメントから、こんなに危険なところ、ザイルがないととても危ないところとは・・・、故人も先を急いで相当無理をしたのかもしれません。

そういえば、事故の1ヶ月前に会ったときには、しきりにハーケンを欲しがっていたことを思い出します。
そのときは、これからは本格的に山をやるのかな、あるいは冬の登山に備えてのことかな、などと思っていましたが、ひょっとしたらガレ場などで足を滑らせた時に、体を制動するためのものだったのかもしれません。
でも事故現場のような砂地のガレ場では、これも役に立ちそうもありませんが。

コメントありがとうございました。故人の家族がこれを読んでいれば、参考になるものと思います。
2010.11.13 22:22
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2011.02.27 08:55

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